ピロール農法米の購入はこちらから!

自然の力・生命力「食べ物と健康」への強い想い。ピロール農家の清水さんにインタビューしました!

自然の力・生命力「食べ物と健康」への強い想い。ピロール農家の清水さんにインタビューしました!

ピロール農法の素晴らしさをもっと多くの方に知っていただくために、「人」に密着してインタビューするシリーズ。

今回は野菜やお米の農家を専業で営まれている清水さんにお話を伺いました。

(左:清水さん、右:谷)

今の仕事をしようと思ったきっかけは?

私はもともと青森の出身で、平成4年に結婚して家内の地元(福井)に引っ越ししてきました。

妻がもともと体が弱くてですね。それで整体の仕事をしたり、料理教室をやったりして健康に関わる仕事を妻が担当しているのですが、私の方は体に良い食べ物づくりを。ということで自家菜園を始めたのがきっかけです。

(清水さんの畑。この規模の畑を4、5枚お持ちだそうです)

ピロール農法を知ったきっかけは?

平成5年か6年ぐらいのころだったかな?

ピロール農法の肥料を作る(株)エルゴンの黒田代表にお会いしたのが最初のきっかけです。黒田さんから理論や仕組みを聞いて自分でも勉強しました。

ピロール農法というのは、平たくいうと土の中の微生物の働きを活発にして、土も野菜も元気にするとてもシンプルな農法なんです。

(清水さんの畑の土。見た目は普通の土となんら変わらない)

知るほどに、「今までにない世界的にも群を抜いている画期的な農法だ!面白い!」と思いましたね。

これはまさに私の家族のためにある。と感じて、スタートさせたのがきっかけです。それから25年以上ずっと続けています。

ピロール農法の良いところは?

栄養価、、、が良いのもそうなのですが、何より野菜そのものの生命力、植物が本来持つ力を十分に発揮して育ってくれるところです。

良いのは野菜だけではなくて、酸性雨やPM2.5などの有害物質が土壌に入って行っても、シアノバクテリアという微生物の働きでそれらの有害物質が分解されるんです。

この土を通った水も浄化され、農業をやりながら周辺の環境も改善できるというところが非常に優れていると思っています。

(九頭竜川から流れる清流。都会ではなかなか見る機会がない、カエルが泳ぐ姿)

農薬を使うと土も野菜も弱くなるけど、この農法は元気な土・元気な野菜に還していくことができるんです。生命力が強いからか、普通の農法で育てるよりも虫の被害は少ないですね。

虫の被害も抑えられる仕組みとは?

虫は、酸性の匂いに寄って来るんです。

ピロール農法は、土壌を弱アルカリ性の環境にするので、虫の被害を受けづらい。という単純な仕組みです。多少の虫食いはありますが、大量発生して大変!ということはありませんね。

(生き生きとした葉っぱ)

うちの野菜は殺虫剤や農薬を一切使わない、完全無農薬栽培です。

JAを通して出荷されるいわゆる生産農家と呼ばれる方々は、形や色を揃えたり、品質を整えたり、収穫を確保するために農薬を使うケースが多いです。

ですが私のような家の前の畑でやる農家(・・・と言っても本業でやっており畑もここ以外に4、5箇所あるのですが)をやっている方は、普通は無農薬で作るんですよ。

今育っているナスだって、完全無農薬なんですよ。

ピロール農法のやり方について簡単に教えてくだい。

畑の場合は、種や苗の植え付け前に、あらかじめ土にピロール肥料を撒くんです。あ、見ても分からないですよ(笑)

そうすることで、土の中の微生物(シアノバクテリア)が活性化して、土そのものが元気になる。こういった単純な仕組みです。

その状態が機能するのがだいたい3〜6ヶ月ぐらい。この頃にもう一度ピロール肥料を追肥して、再び土を元気にさせます。

こうすることで、土壌が弱アルカリ性になるという仕組みです。

なぜ弱アルカリ性が良いのですか?

現代の体の不調は、ほとんどが体が「酸化」することが原因で起こっているんです。酸化した油や食品添加物が体によくない。というのはご存知かと思います。

これと似たようなことで、酸性の食べ物ばかり採っていると、体の不調を招きやすい。。。

本来人間の血液はph7.3~7.4ぐらいの弱アルカリ性なんですね。

もし、このバランスが酸性に偏ってしまうと、体内の働きでこれを維持するために、体内にあるミネラルを溶かして体をアルカリ性に保つ。という風に働くんです。

 

現在流行しているマクロビ(マクロビオティック)も、肉や魚を採らないという考えですが、その根っこにある考えは体が本来備え持つ状態に近づく食事を採ろう。ということなんです。

酸性のものを避けることで、病気を未然に防ぐ、健康にしようという考えなんですね。

ただ、主食のお米が酸性だと、毎日食べるものですからその時点で酸性に寄ってしまうんです。それで、他の食べ物をせっせと食べて一生懸命アルカリに戻そうとしている。。。

ピロール農法で作られたお米を食べればそんな心配は随分なくなるんですけどね(笑)。我々の知名度も低すぎて、こうしたシンプルな原理を知っている人は非常に少ないのです。

 

ピロール米として出荷されるものは、検査を通してアルカリ性を示したもののみなんです。ぱっと見は普通のお米と同じなんですが、分析するとミネラルの含有量が明らかに違うんです。

普通の農法で作られたお米は基本的に弱酸性。うまくいってph7.0の中性が限界。

ところがピロール農法で作られたお米は、これがph7.1~7.6ぐらいまでの値を示すんです。

こういった食事を日頃から心がけることで、体が内側から機能するようになるんです。自然と病気にも強い体づくりが可能なんです。

このお仕事への想いを聞かせてください。

現代は3人に一人が癌になるという時代です。こうして25年以上、食の生産に関わっているとよく実感するのですが、皆、食べ物で自分の体を悪くしているようにしか思えません。

 

これをなんとか食い止めるために、元気な農産物を作らないといけない。という使命感を感じています。

元気な野菜や元気なお米。ピロール農法ならそれが可能です。土や野菜の本来の力を発揮させるそんな生産者が増えて欲しいと思っています。

 

こうした野菜がたくさん手に入るようになれば、人もどんどん元気になっていくと思うんですよね。

 

現在は、福井南のバローさんに地場栽培の野菜を出荷させていただいており、ここでピロール農法で作られたお野菜が手に入ります。

ありがたいことに私たちの存在も少しずつ知られてきて、味がわかる方、家内がやっている料理教室で私たちを知ってくださった方は、指名買いしていただいています。

 

ただ作るだけではなくて、いろんな形で私たちの活動を知ってもらえるようにする努力が必要かなと思いますね。

1日の過ごし方はどんなスケジュールなんでしょうか?

だいたい4時か5時に起床して、すぐ畑にいって収穫をします。そこから袋詰めして直売所に出荷。この規模の畑が4、5箇所あるので、それで午前中が大体終わります。

午後からは草取りや植え付け、種まきなど。。。

1日中畑にいるのが大好きでして(笑)今の季節だと20時ぐらいまでずっと畑に出ていますね。

(収穫をしながら葉っぱをちぎって食べ、それを朝ごはんにすることが多いのだとか!鮮度抜群の贅沢。)

もともと私の実家は青森で農家をやっていたのも関係していると思うのですが、小さい頃から山へ行って遊んだり、親が畑をやるのを近くで日常的に見ていました。

雨の日も、雪の日も、カッパを来てずっと畑で作業しています。ほんとに飽きないんですよ(笑)ずっと土をいじっているのが大好きなんです。

それでも、ここ20年ほど大きな病気もありませんし、不思議と風邪もひいてません。

苦労しているところは?

苦労ですか、、、?

 

うーん、、、、

 

なんでしょう、、、、???

 

これと言って強く感じたことはないんですが、普通の他のお仕事に比べると、経済性は低いんですよね。本業で農家をやっているものの、私のところの規模だとどれだけ頑張ってもサラリーマンの方の年収には届かないと思います。

なので、妻が整体ををしたり、複数のお仕事をして暮らしています。まさに複数のなりわいを持つ「百姓」ですね。ですがこれを不満とはあまり感じていません。

(まだ小ぶりな長なすも、何日か経てばとっても大きく育つそう!大きなサイズのものは高値で取引されるようです)

 

もし、私たちのような野菜・お米作りに興味を持たれた方がいらっしゃれば、実地指導や現場の体験なんかも喜んでお教えできます。

収穫の体験イベントや味噌作り等も行っているのですが、皆喜んでくださいますね。

(6月下旬に実施した梅の収穫&梅干し作り)

 

今子供のアレルギーやアトピーが増えていると聞いています。私の家族が体が弱かったこともあって、「食べ物と健康」への想いは特に強く感じています。

こんな時代になってしまったからこそ、しっかりとした食べ物を食べて欲しいですし、私たちのような想いで野菜・お米作りをしている人の存在を知っていただけたらとても嬉しく思います!

以上、ピロール農家の清水さんのお話でした。

淡々とした口調ながらも、芯に秘めたるピロール農法への熱い想いを誇らしげに話してくださる姿がとても印象的でした。

これからも美味しい野菜、お米作りを続けていただきながら、私たちがその良さや魅力を広めていけたらと強く感じています!

密着インタビューカテゴリの最新記事